スヴァールバル諸島は、地球上で最も住人の少ない場所の1つです。それでも、ノルウェーの島々の3分の2は7つの国立公園と23の自然保護区が整備され、エコツーリズムの観光地として急速に注目を浴びています。
地面の60%が氷河に覆われているこの土地では、基本的なインフラの整備さえも困難です。国立公園から消防、警察、救助隊に連絡できるノドネット(Nødnett)と呼ばれる緊急サービスネットワークのステーションが、島全体にいくつも設置されています。ただし、電力網が行き届いていないステーションにも、電力は必要です。
ノルウェーの都市、モスに本拠を置くPower ControlsのCEO、ダグ・ハルヴォルセン氏(Dag Halvorsen)は、「ステーションには優れた冗長性、大容量、長期にわたる自律性、極めて高い信頼性が必要」だと考え、緊急ネットワークの電力として太陽光発電を採用しました。
Power Controlsのチームは、国立公園システム内の10か所のステーションに約200枚のマキシオンパネルを設置して重要なオフグリッド電源を提供することで、高コストで汚染源にもなる発電機へのニーズを削減しています。
ノルウェーの冬は厳しく、高い耐候性が求められます。
耐久性の新たな定義
厳しい気候条件の遠隔地でのソーラーシステムの修理は、コストがかかるだけでなく、危険を伴う作業でもあります。一方、マキシオンパネルは耐久性に優れており1 Jordan, et. al. Robust PV Degradation Methodology and Application.PVSC 2018 、長期間にわたって凍てつくような寒さや雪にも耐えられることが証明されています。
冬季には飛行機でしか行けない遠隔地では、電源の信頼性が非常に重要です。
気候変動に対応するソーラーパネル
北極圏が世界の他の地域に先駆けて温暖化が進んでいることはよく知られています。ソーラーパネルにとって急激な気温変化は厳しい条件となりますが、マキシオンの独自のセル設計により、その影響は最小限に抑えられています。
マキシオンパネルの長期にわたる信頼性は、過去6年間にわたって実施された「湿度凍結」を含む大規模な試験で実証されています。この試験では、ソーラーパネルを熱と湿気にさらした後で凍結させ、すべての資材に激しい負荷をかけることで、極端な温度変化による影響のシミュレーションを行います。水が凍って膨張した道路にひびが入るように、ソーラーパネルにも同じ現象が起こることがあります。
しかし、+85℃から-40℃という極端な温度差の試験を行っても、マキシオンパネルの平均電力損失は1%以下で他社パネルの5倍の性能を発揮しています。2 PVEL Test Reports R671F1 and R671H1
北極圏のように日照の少ない過酷な気候の中でも、マキシオンは重要な通信ネットワークにクリーンで信頼性の高い電力を供給しています。
プロジェクト概要
製品:200マキシオンソーラーパネル
プロジェクトタイプ:政府庁舎の屋上
課題: | ソリューション: | |
高いエネルギー需要 | ||
遠隔地における長期的な信頼性 | ||
課題となる日照条件 |
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大雪と氷点下の気温が続く |
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