概要:
- 合計システム規模16.3 MWp
- カーポート設置タイプ
- 20,000 MWh 太陽光発電
- 二酸化炭素の年間排出抑制量5.7トン
フランス・リヨンの南に位置する静かな街コルバでは、現在、太陽光発電に関する複数の記録を保有しています。フランス最大のソーラーカーポートの所有に加え、フランス史上最高額となる120万ユーロのソーラークラウドファンディングをわずか4週間という最短期間で達成しました。多くの記録と同じく、この偉業もその道のりは平坦なものではありませんでした。
課題:限られたスペースにおける高いエネルギー需要
2018年5月、フランスの再生可能エネルギー開発企業のNeoenは、この街が掲げる壮大なビジョンの実現に着手しましたが、いくつかの課題にも直面していました。最大の難関は、約80%の住民に必要な電力を発電するためのスペースが限られていたため、有効に活用して最適化する必要があったという点です。
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ソリューション:効率的なデザイン、高い変換効率を誇るマキシオンソーラーパネル
Neoenは市街地近郊の既存の駐車場を利用して、2層から成る16MWpのシステムを設計し、4,600台分の駐車スペースに屋根を効率よく設置しました。Bouygues Energies & Servicesが、12万5000平方メートル(3万8000坪)の土地に2系統の太陽光発電システムを建設し、20年間のメンテナンスを保証しています。さらに、現在のビジネスオーナーであるグループ・シャルル・アンドレ(Groupe Charles André)の要望により、顧客のために駐車場の営業を中断せずに工事を行えるよう、工区を分割しました。
高い変換効率のパネルの重要性をただちに認識したNeoenは、マキシオン2ソーラーパネルを選びました。マキシオン2パネルは、高い変換効率と最強の耐久性を兼ね備えています1 Jordan, et. al. Robust PV Degradation Methodology and Application.PVSC 2018 and warranty2 2018年度上位20社のメーカーのウェブサイトに掲載された保証について、IHSが2019年1月に調査した結果に基づく。 現在の市場で入手可能。結果的にカーポート構造は、同じスペースに設置された従来型のソーラーテクノロジーと比較して、最初の25年間で20~35%多くのエネルギーを生み出し、長期的な節約を実現できます。3 サンパワー327W、変換効率20.1%、同サイズアレイの従来のパネル(280W mult、変換効率17%、約1.64 m²)と(310W単結晶PERC、変換効率19%)比較して、1ワットあたりの変換効率は8%増(米国の平均的な気候でのPVSimに基づく)。劣化率は年間0.5%減(Jordan, et. al. Robust PV Degradation Methodology and Application.PVSC 2018)。
「サンパワーのテクノロジーは、最大の変換効率が求められるこのタイプのカーポートプロジェクトに理想的です」と語るのは、Neoenのフランスソーラー開発責任者マシュー・ド・コインテット氏(Matthieu de Cointet)です。「コルバでのプロジェクトは成功し、フランス最大のソーラーカーポートとなりました。パートナーの協力がなければ、この地域でこれほど壮大なエネルギープロジェクトを完成させることはできませんでした」。
複雑なものをシンプルに
複雑な建設プロジェクトの管理に加えて、Neoenのエンジニアは物流やプロジェクト管理の課題にも直面しました。極めて重要なのは予定通りの納入と設置:この駐車場は、販売店に到着する前の新車の保管拠点となっているため、ソーラー設置期間中も駐車場の機能を維持する必要がありました。
サンパワーは、2017年のプロジェクト受注から2019年の施工までの間、61基の太陽電池アレイに設置される37,620枚のマキシオン2パネルの納入を5か月で完了しました。
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Win-Win-Win:土地、太陽、地域の絆
コルバで建設されたようなソーラーカーポートは、物流的にも経済的にも有意義で、複数の関係者にメリットをもたらし、世界中の都市でますます多く見られるようになるはずです。既存の土地を活用してクリーンなエネルギーを生み出すことができるだけでなく、屋根付き駐車場にすることができます。都市近郊に太陽光発電所を建設することにより、市街地への距離が短く、電力網における送電損失が少なくてすみます。さらに、ソーラーカーポートの評判がよく、環境に優しいイメージがあるだけでなく、新たな収入源ともなるため、駐車場経営者からも歓迎されます。
カーポートは、サステナビリティの目標達成のための重要な道筋にもなります。フランスでは新エネルギー政策の一環として、太陽光発電を2025年までに17.2GWまで引き上げることを目標としているため、ソーラーカーポートの増加はその点で非常に大きな役割を果たします。コルバの2件のソーラーカーポートプロジェクトは、フランスの再生可能エネルギー目標を達成する太陽エネルギープロジェクトの開発において国家レベルで運営される、フランスエネルギー規制委員会の競争入札で落札されました。マキシオンテクノロジーは、高出力、高効率、そして全体的に低いカーボンフットプリントを兼ね備えていることから、コルバプロジェクトに採用されました。
最も重要なのは、太陽光発電はコルバの住民とそこで働く人々にとって勝利をもたらしたということかもしれません。フランスで最大のソーラーカーポートとクラウドファンディングの国内記録を樹立したとはいえ、本当の勝利はもっと身近なところにあります。今後、コルバ市の80%の家庭には、20,000MWhのクリーンな太陽エネルギーが供給されます。