コックピットに乗り込み、シートベルトを締めたら出発です。
耳をつんざくエンジン音も、たなびく煙も出さずに、静寂の中、雲の間を抜けて空高く舞い上がりましょう。
山脈が眼下に広がっています。青く広大な海。陸地が描くなだらかな曲線。
目的地に到着するまでさらに高く、まさに空の果てまで飛翔しましょう。
サンパワーの3,000個のソーラーセルがまもなく、この大胆なビジョンを現実のものにします。
これは成層圏への旅。そして未来への旅。
驚異的なビジョン
SolarStratosの創設者で、受賞歴のある太陽光発電のパイオニア、ラファエル・ドムジャン氏をご紹介しましょう。これまで何度も記録を塗り替えてきたドムジャン氏は、2012年に、世界で初めて太陽光発電のみで世界を一周する最大規模の太陽光発電船、PlanetSolarのプロジェクトも遂行しました。10年以上にわたって提携してきたサンパワーとドムジャン氏は、太陽光発電で驚異的な可能性を実現するという究極のビジョンを共有しています。
来年中にSolarStratosは、太陽光で発電する航空機で、空の果てに到達することを目指しています。従来の燃料を使用する航空機の約2倍の高さで飛行する、この有人の太陽光発電航空機は、民間旅行の未来を予感させてくれます。初飛行が完了したら、ドムジャン氏とそのチームは、成層圏への民間便を提供する予定にしています。SolarStratosでは、再生可能エネルギーの力を示すことを中核目標にしています。
空の果てまで飛翔するには、最も進歩したソーラーセルが必要であるため、SolarStratosは、迷わずサンパワーのマキシオンテクノロジーの優れた性能と耐久性を選択しました。
力強い旅
屋上であれ太陽光発電の航空機であれ、最良の太陽光発電は、限られたスペースで膨大な電力を供給します。SolarStratosの場合は、発電表面がわずか22平方メートルしかない中、必要に応じたバッテリーのサポートを使わずに450 kgの航空機を安全に上昇・下降させながら、最長12時間の滞空時間を目標としています。太陽光発電の変換効率において長年、先頭に立ってきたマキシオンテクノロジーはこの点で最適です。住宅や商業市場における太陽光発電で、与えられたスペースでこれほど多くの発電を行ってきた太陽光発電は他にはありません。1 トップメーカー20社のウェブサイトからデータシートの数値をIHSが調査した結果に基づく(2019年5月現在)。
さらに、マキシオンは時が経過しても力を維持します。従来型のソーラーセルは徐々に電力を失いますが、マキシオンテクノロジーは、25年にわたって従来の太陽光発電と比較した場合、同じ面積あたり最大35%多い発電量を示しています。2 サンパワー400W、変換効率22.6%、同サイズアレイの従来のパネル(310 W mono PERC、変換効率19%、約1.64 m²)と比較
耐久性も重要です。成層圏では、零下60度に近い氷点下の温度、強風、フィルターのかからない紫外線など厳しい環境が待ち受けています。サンパワーのマキシオンテクノロジーは、これら過酷な環境で確実に動作するように設計・テストされています。マキシオン太陽電池では、腐敗や破損など従来のセルで故障につながる原因の86%を排除しました。そして、これこそがドムジャン氏に究極の心の安らぎを与えてくれました。
失敗という選択肢がないため、最も冒険心に満ち、要求の高い太陽光発電のパイオニアたちは、世界記録樹立のためにサンパワーの技術を選択しています。25,000メートル上空まで電力を供給するセルは、地上の住宅や企業に使われているサンパワーの変換効率の高いソーラーパネルと同じものです。ドムジャン氏が地球の大気圏ぎりぎりの限界に向かって滑空する中、サンパワーのチームは、彼のたゆまぬ冒険心に見合う技術で、その使命をサポートすることを誇りに感じています。
SolarStratos:概要
- ミッション:太陽光発電の航空機で成層圏に突入
- エネルギー:12時間以上航空機に電力を供給する自己発電太陽光エネルギー
- 長さ:8.5メートル
- 翼幅:24.8メートル(標準的な市バス2台分の長さ)
- 重量:450 kg(グランドピアノと同じくらいの重さ。SolarStratosを最軽量にするため、キャビンは加圧されず、パイロットは太陽光エネルギーで加圧される宇宙飛行士のスーツを着用する必要がある)
- エンジン:32 kwの電気エンジン(電気自動車の約3分の1の電力量)
- エネルギー:22平方メートルのサンパワーマキシオンソーラーセル(それぞれ22~24%の変換効率)
- バッテリー:20 kwのリチウムイオンバッテリー