Lindsey Wiedmann(リンジー・ウィードマン)
CLO兼グローバルESGエグゼクティブリーダー
私がマキシオンのESGプログラムのエグゼクティブスポンサーに就任したとき、 「会社をサステナビリティのトップランナーにする」というビジョンを描きました。大胆な設定とはいえ、「Powering Positive Change(ポジティブな変化のパワーとなる)」というマキシオンのミッションに沿った、重要な目標です。
サステナビリティプログラムの構築は、まさに旅と言うべき長い行程であり、途中には障害もあります。だからこそ、成功を喜ばなければならないのです。そのような意味で、私はこれまでの成果を非常に誇らしく思っています。たとえば、マキシオンは最近、独立企業として通期2年目を終えた直後に、権威あるCorporate Knightsのランキングで「世界で最も持続可能な企業」の上位1%に選出されました。Global 100(世界で最も持続可能な100社)のランキングでは、サステナビリティや天然資源管理から従業員管理、財務指標、サプライヤーの業績に至るまで、25の定量的な指標が加味されています。
上位100社に選出された太陽光発電企業3社のうちの1つであり、アジアに本社を置く唯一の企業である当社が、設立後すぐに業界リーダーとなるに至った主な取り組みをご紹介できることを嬉しく思います。
常に高い基準を掲げる
パリ協定をきっかけに、当社は、あらゆる主要な国際基準に従い、構造的な方法を用いて、持続可能なパフォーマンスの測定に取り組みました。2021年6月には、初の「サステナビリティレポート」を発表し、次の国際基準に自主的に沿った報告を行っています。サステナビリティ会計基準委員会(「SASB」):ソーラーテクノロジープロジェクト開発者基準、グローバルレポーティングイニシアチブ(「GRI」)サステナビリティレポーティング基準:コアオプション、シンガポール証券取引所(「SGX」)サステナビリティレポートの要件、国連の持続可能な開発目標(「国連SDGs」)の4つです。
2年目の今年、私たちは自主的な報告へのコミットメントをさらに強め、「現代奴隷制度に関する声明」を発表しました。その中には、製品に含まれる原材料のトレーサビリティに私たちがどのように取り組んでいるかという詳細な情報が含まれています。当社の人権報道が、「アジアサステナビリティレポーティングアワード」で、アジアの全企業の人権報道部門で銀賞を受賞したことを誇りに思っています。
上記の報告はすべて、サステナビリティ報告の模範となるというコミットメントの一環として、自主的に行われたものです。
私たちは、企業として改善するためのプログラムを継続的に積み重ね、今後も厳格な報告を通じて、ステークホルダーの皆様と進捗を共有していきたいと考えています。
限界をさらに超える
マキシオンでは、世界で最も優れた、最もサステナブルなソーラー製品を製造していることを誇りに思っています。それでも、現時点までの実績に甘んじることなく、品質とサステナビリティの限界をさらに超えることに尽力しています。マキシオンの循環型アプローチは、「原材料の調達方法から、顧客向けの製品の梱包方法まで」を対象としています。最近では、カーボントラッキングと梱包材の削減という、2つの分野で取り組みを行っています。
昨年、 私たちはソーラーパネルで業界をリードする「40年保証」を発表しました。これは、他の太陽光発電会社の約2倍の耐用年数を保証するものです。 また、製品の循環性が認められ、マキシオン3、マキシオン5、およびマキシオン6パネルでは、太陽光発電会社の中で、最高レベルの「Cradle-to-Cradleシルバー認証」を獲得しています。
お客様と共に繁栄する
マキシオンは、事業を展開する地域でコミュニティを築き、その一員となるよう努めてきました。それは、さまざまな形で見ることができます。
最初の企業活動の1つには、30,000社以上が参加する世界的なサステナビリティイニシアチブ、「国連グローバルコンパクト」への参加があります。マキシオンではグローバルコンパクトにおいて、当社のカイ・ストロベッケ(Kai Strohbecke)CFOが、世界100社のCFOが名を連ねる「SDGsのためのCFO連合」に参加することでも、SDGsの達成を目指す点でリーダーシップを発揮しています。
マキシオンは、「シンガポール低炭素ネットワーク」加盟企業12社の1社としても参加しています。これは元々、 PwCシンガポールのアジア太平洋サステナビリティ・エクセレンスセンターの一部として発足しました。このネットワークは、「シンガポール・グリーンプラン2030」を支援し、脱炭素化を目指すシンガポール企業の連携を図ることを目指しています。マキシオンでは、ベストプラクティスを共有する取り組みの一環として、シンガポール経営大学やSGXなどで、サステナビリティに関する講演を担当しています。
成功を記念して
前述のとおり、通期2年目を終えた直後のマキシオンが、Corporate Knightsの「2023 Global 100インデックス」で、最もサステナブルな企業に選出されたことは大変喜ばしいことです。私たちは、他の多くの活気ある企業とともに、世界的なエネルギーと気候の危機に取り組む最前線にいると認められたことを、光栄に思っています。
この評価は、現在のビジネスモデルの有効性を証明すると同時に、さらなる発展を目指すインセンティブにもなると考えています。マキシオンは、業界のどのパネルよりも耐用年数の長い高効率のソーラーパネルを利用しやすくし、資材の新規需要を削減し、毎年何百万トンもの二酸化炭素排出を回避することで、クリーンエネルギーへの移行を支援しています。
しかし、気候変動と闘い、誰もが住みやすい未来を確保するためには、再生可能エネルギー発電の規模を大幅に拡大する必要があることも認識しています。マキシオンは、Powering Positive Change(ポジティブな変化のパワーとなる)というミッションに注力しています。私たちが関わるコミュニティや、地球環境にポジティブな影響を与えるために、すべての大切なステークホルダーの皆様と協力し、イノベーションの限界に挑み続けています。