Lindsey Wiedmann

アースデイ2023

私たちはアースデイ2023を記念し、循環型経済に向けた取り組みを実証します
Sustainability
Lindsey Wiedmann(リンジー・ウィードマン)

Lindsey Wiedmann(リンジー・ウィードマン)

CLO兼グローバルESGエグゼクティブリーダー

環境保護は常に大切ですが、4月22日は、地域の公園や浜辺を掃除したり、木を植えたり、車を使わずに徒歩で移動することで、世界中の人々が心を一つにして地球を大切にする姿勢を示す1日です。

マキシオンにとっても、特に重要な1日です。アースデイは、Powering Positive Change(ポジティブな変化のパワーとなる)というマキシオンの企業目的に沿っており、従業員や世界の人々と一緒に、この目的を実現するための1日でもあります。

アースデイを祝う

アースデイの目的は2つあります。1つは、地球が直面している差し迫った環境問題について意識を高めること、もう1つは、個人や地域社会、自治体や政府がこれらの課題に取り組むために、具体的な手段を講じるよう促すことです。マキシオンでは、この2つの課題に取り組んでいますが、アースデイのような特定の機会に、私たちの地球に対する取り組みを強くアピールする機会があることも理解しています。

例年、私たちは従業員のために、イベントや、お祝いの場を開催してきました。昨年のアースデイは全従業員の休業日とし、サステナビリティのために時間を使い、関連する活動への参加を促しました。世界中のスタッフからの投稿や写真の共有を見ると、私は心から勇気づけられ、感動しました。シンガポールの法務部門とESG部門では、浜辺の清掃に合同で参加し、合計14kg以上のゴミを回収しました。午前中の半日だけでポジティブな結果を出すことができましたが、それは同時に、まだできることがたくさん残っているということでもあります。

今年もアースデイを迎え、従業員には地域社会でのボランティア活動を呼びかけていますが、この場を借りて、マキシオンが行っている循環型経済の実践を支援する主な取り組みについてご紹介したいと思います。

地球に対する投資

私は、今年のアースデイのテーマ「Investing In Our Planet(地球に投資する)」から、マキシオンが循環型経済のアプローチを通じて環境保護に取り組んでいることを、改めて認識しました。マキシオンは、新素材の製造から、役目を終えたパネルを埋め立て地に廃棄しないという点まで、発電したエネルギーと同じくらいクリーンなパネルを提供することを目指しています。

今年は特に、廃棄物、エネルギー使用、水管理、循環型経済という長期目標の達成に、一歩近づけたことを誇りに感じています。この目標は、2021年の後半に発表され、マキシオンの『サステナビリティレポート』に掲載されました。太陽光発電業界で循環型経済の最前線に立つことにかけた私たちのコミットメントは、あらゆる段階において、可能な限り最も効率的な方法で、再生可能で再利用可能な無害な資源を使用する、ということを意味しています。この取り組みに加えて、私たちはサプライチェーン全体の関係者にも、同じような取り組みを促しています。 循環型経済は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の目標12「つくる責任 つかう責任」に対する、マキシオンの取り組みと密接に関連する概念です。これは、国家資源の効率的な利用に関するもので、廃棄物の再利用により、クローズドループシステムを実現することを目的としています。私たちは、製品ライフサイクル管理の成功の鍵は、調達からリサイクルまでのすべての段階で、環境への負荷を最小限に抑え、メリットを最大化することだと考えています。

Maxeon Solar Panels for Sustainable Energy

時間の経過による試練に耐えるパネル

せっかく買ったツールや電化製品が、思ったより早く壊れてしまってがっかりする。これは、誰しも経験することでしょう。ただし、より重要なのは、製品のデザインと品質は、地球環境に根本的な影響を及ぼすということです。

マキシオンは、耐久性のある製品の重要性を理解しています。そのため、マキシオンパネルラインには、太陽光発電業界で最高レベルの40年保証が付いており、他社より15年も長い最長保証が可能になっています。

マキシオンは高い変換効率、高い出力のパネルに対する継続的な投資と、業界最長の40年保証を組み合わせることで、新素材の需要を減らし、廃棄物の削減と二酸化炭素排出量の低減を実現しています。

持続可能なサプライチェーン

マキシオン製品は、業界最高の品質と価格競争力を持つだけでなく、私たちと同じ価値観を持つサプライヤーと提携して開発しています。マキシオンは、以下のようなESG(環境、社会、ガバナンス)要因を、製品サプライヤーの選定プロセスに組み入れています。
 

E- カーボンフットプリントやパッケージなどの環境要因

S- 国際的な公正労働および人権基準への取り組み

G- マキシオンの反汚職およびその他のガバナンス対策の基準の遵守

マキシオンの取り組みの最近の例としては、シンガポールのESGフィンテック企業Hashstacs Pte Ltd(STACS)と共同で行っているサプライヤーサステナビリティモニタリングプログラムの試験運用が挙げられます。STACSは、シンガポールの金融管理局の支援を受け、サプライチェーンにおけるデューデリジェンスのグローバルスタンダードとなることを目指しています。マキシオンとSTACSは、ESGpediaの総合的なESGデータとデジタルツールを活用し、マキシオンサプライチェーンにおけるサプライヤーのサステナビリティパフォーマンスを、エンドツーエンドでモニタリングするプロジェクトに着手しました。

再生パネルの新たなスタート

ソーラーパネルの寿命は長く、世界中の家庭やビジネスを明るく照らしてくれますが、役目を終えた後の末路についても意識することが大切です。そのため、私たちは、新しい循環型経済についてのポリシー文書「Powering a Circular Economy: Sustainable Manufacturing and Recycling(循環型経済の力となる:持続可能な製造とリサイクル)」を発表しました。この文書では、マキシオンの責任ある調達プログラム、無駄のない製造とパッケージの削減、処分が必要なパネルのリサイクルに対するマキシオンの取り組みについて解説しています。

私たちのポリシー「Powering a Circular Economy(循環型経済の力となる)」が、業界標準となることを願っています。これにより、マキシオンのお客様が、地球の持続可能性にとって適切なソーラーサプライヤーを見つけたことを証明するだけでなく、競合他社にもレベルアップを促すことができます。

今後の展望

アースデイは、公害のないカーボンニュートラルな地球を実現するためにできることを人々に意識させる一方で、循環型経済への投資は、よりクリーンな未来を実現するための重要な方法となります。ほとんどすべてが再利用され、廃棄物はほとんど出ないという循環型経済の概念は、かつては実現不可能と思われていましたが、マキシオンが採用する、持続可能性の高い、循環型の慣行にみんなが一丸となって移行することにより、今では現実味を増しています。

今年のアースデイで、地球への投資を呼びかけられた私たちは、世界中でポジティブな変化のパワーとなるための取り組みを、これからも続けようと勇気づけられました。