太陽光発電エネルギーの長所と短所
太陽光発電エネルギーについてよく耳にするのは、お金がかかり過ぎる、うまく機能しない、といったことばかりですが、今や非常に多くの家庭や企業が使うようになりました。太陽光発電エネルギーの長所と短所についてよく聞かれる質問をまとめてみました。内容の一部はアメリカ国内の話になりますが、日本にも当てはまるものがありますので、ご参考としてお読みいただければ幸いです。また、文中のリンク先は一部英語サイトになりますことをご了承ください。
太陽光発電エネルギーの長所
1.太陽光発電は実証済みのテクノロジー
太陽光発電(PV)の歴史は、1800年代後半の科学実験に端を発しています。1954年には、太陽光エネルギーを電力に変換し、電気機器を動かすことに成功した初のPVシリコンセルが紹介され、1983年までには、全世界のPVによる発電量が21メガワットを超えました。現在、全米で作動している太陽光発電の総発電量は47.1ギガワットに上ります。太陽光発電が実証済みのテクノロジーであり、クリーンエネルギーの供給源として、今後も採用され続けるであろうと言っても言い過ぎではないでしょう。
マキシオンの強みは、業界で長い歴史があり、十分な時間をかけて太陽光発電製品を完成させ、改良を重ねてきたという点です。創業30年以上の歴史を持つ弊社は、全世界で総計8.2ギガワット以上の電力を発電しています。これは、2,500万枚以上のソーラーパネルが生み出す電力量です!マキシオンのソーラーパネルは、市場で最も効率的な耐久性のある技術で、40年以上の寿命が期待されています1 SunPower Module 40-Year Useful Life," SunPower white paper.2013.耐用年数は、100枚のパネルのうち99枚が定格出力の70%以上で動作していることに基づく。 。
2.太陽光発電は多様な気候で使える
寒い気候では太陽光発電などできないだろう、と多くの人が考えていますが、それは間違いです。実際、ソーラーパネルは、非常に熱い気候では出力電圧が低下することがあるため、低めの温度の方がより効率的です。直射日光を長時間浴びると太陽光発電システムの発電量が増えることは事実ですが、現代のパネルは非常に効率的で、光の量が少ない状況でもエネルギーを生み出せます。そのため、たとえば、シアトルに住んでいる人が南カリフォルニアに住む人と同じ発電量を目指すなら、やや大きめの太陽光発電アレイが必要になるぐらいでしょう。つまり、太陽光発電は日光の差す場所であれば、どこでも使えます。
3.太陽光発電がかつてないほどお手頃価格に
太陽光発電システムの価格は大幅に下がっています。アメリカでは2016年から2017年の間だけを見ても、価格は9%も低下し、それ以降も下落を続けています。世界中の多くの市場で、太陽光発電の価格は従来のエネルギーよりも低くなっています。アメリカでは税金の還付や州の政策など、さまざまな経済的インセンティブが用意されており、より多くの家庭や企業が太陽光発電を手頃な価格で購入できるようになっています。また、太陽光発電のための資金調達にも、頭金のいらないリース2 リース可能な特定地域の限定された顧客向け。 から住宅修繕ローンまでさまざまな選択肢があり、より手頃な価格で太陽光発電を利用できるようになっています。米国サンパワーは、太陽光発電システムの購入、リース、融資といったオプションをご用意しています。太陽光発電システムを米国で購入すると、30%の連邦所得税控除や、地域ごとの優遇措置を受けることができます3 税額控除やインセンティブは地域ごとにさまざまであり、変更される可能性があります。サンパワーが、パートナーまたは顧客に特定の税務上の結果について保証したり、別の方法で助言を行ったりすることはありません。太陽光発電税額控除と、お客様の特定の状況にどう該当するかについては、お近くの税理士までご相談ください。太陽光発電の政策情報についての詳細は、ウェブサイト<a href="http://dsireusa.org/" target="_blank">dsireusa.org</a>をご覧ください。 。
また、企業、学校、政府機関も、産業用ソーラーパネルを設置することで米国連邦投資税控除や加速償却を受ける資格が与えられます。
一方、日本では自治体によっては補助金を出すなど、一部の企業向けに税制優遇制度があります。詳しくは、こちらをご覧ください。
4.太陽光発電は電力供給網全体に恩恵をもたらす
太陽光発電エネルギーの余剰分は従来の電力供給網に回すことができ、これにより、電力系統の全体的な負担が軽減されます。また、地域の政策によっては、たとえば、日本やヨーロッパの一部などで見られるような固定価格買取制度を介して、太陽光発電の所有者に発電量に応じた金額が払われます。米国の多くの州は、ネットメータリング制度を採用しています。ネットメータリングとは、太陽光発電のユーザーから発電の余剰分を買い取り、夜間に電力供給網から使用した電気料金に充てる課金制度です(詳細はネットメータリングをご覧ください)。
5.ソーラーパネルの寿命は長い
マキシオンパネルは非常に優れた耐久性があり、最大直径2.5センチのひょうが降った場合なども含めて、過酷な天候条件に耐えることができます。マキシオンのパネルのこれまでの返品率は、2万枚中わずか1枚です4 "Fraunhofer PV Durability Initiative for Solar Modules:Part 2". Photovoltaics International, 2014. 。こちらの動画でサンパワーのパネルの寿命が長い理由をご覧ください。
6.ソーラーパネルは住宅の価値を高める
PVパネルを設置することで住宅の価値が高まることも太陽光発電エネルギーの魅力の一つです。米国エネルギー省のローレンス・バークレー国立研究所が最近の研究で約22,000件の住宅販売を分析したところ、8つの州にある約4,000の住宅でPVシステムが使用されおり、典型的なPVシステムにより約15,000ドルの価値が高まることがわかりました5 出典:Hoen, B., Adomatis, S., Jackson, T., Graff-Zivin, J., Thayer, M., Klise, G., & Wiser, R. (2015).Selling Into the sun:Price Premium Analysis of a Multi-State Dataset of Solar Homes.<br /> 1999年から2013年までの米国における8つの州において、太陽光発電システムを使用している住宅と使用していない住宅の分析に基づく調査。住宅価格への実際の影響はさまざまに異なります。 。
7.太陽光発電は党派や信条を超えたエネルギー源
太陽光発電は、社会政治的な領域を問わず、あらゆる人々に受け入れられています。太陽光発電エネルギーシステムは、全階層の住宅所有者、フォーチュン500の企業や石油会社、世界各地の政府や学校が次々と導入し、大手銀行も太陽光発電に資金を提供しています。米国における革新的な太陽光発電政策は、共和党、民主党を問わず、州レベルで推進されてきました。このように太陽光発電が広く普及しているのには、環境面での利益に疑う余地がないばかりか、経済的な利益という根拠もあるのです。
太陽光発電エネルギーの短所
1.太陽光発電は夜間は機能しない
太陽光発電に興味のある人の中には、太陽光発電を取り入れれば、完全に電力供給網に頼らず生活できるのだろうか、と考えている人もいらっしゃるでしょう。残念ながら、太陽光発電技術だけでは可能ではありません。サンパワーをはじめ多くの太陽光発電企業では住宅用蓄電池ソリューションに投資していますが、住宅所有者の間ではまだ蓄電池という選択肢は広く普及していません。太陽光発電エネルギーは主にリアルタイムで使用され、余剰分は従来の電力系統に送電されます。太陽光発電を行う世帯は、夜間やその他の太陽光が足りない状況では電力供給網からの電力を利用しています。ただし、学校、政府機関、企業など、産業用太陽光発電を使用している場合は、マキシオンの太陽光発電と蓄電池ソリューション(米国のみ)を取り入れることで電力供給網からの電力利用を最小限に留めています。
2.ソーラーパネルは見た目が魅力的でない
美しいものは見る人の目を惹くものですが、今日のソーラーパネルは、一般的に流線形で屋根にぴったりフィットしています。サンパワーはアメリカでは*SunPower Equinox™と言う魅力的な住宅用太陽光発電システムを販売しています。ミニマリストなデザインで、不要なハードウェアや外壁のユーティリティボックスを排除しました。インバーターは各パネルの裏側に隠されているため、目ざわりではなくなり、システムが生み出す電力量も最大化されています。サンパワー独自のInvisiMount®フレームは表面からはほとんど見えないので、パネルが屋根のすぐ上に浮かんでいるように見えます。さらに、他に類のない無地ブラックのエレガントな外観のSunPower® Signature™太陽光発電パネルを選択することもできます。*日本国内では未導入
3.住宅用太陽光発電システムは自ら設置できない
太陽光発電を自ら設置できないのは不便だと思われるかもしれませんが、専門の施工業者に任せることで、太陽光発電が非常にシンプルに利用できます。太陽光発電を専門とする施工業者は、一般の住宅やビジネス向けの太陽光発電システムの設計に関する専門知識を持っているので、システムが太陽光を可能な限り利用し、電気料金の節約幅を最適化することができます。サンパワーの販売業者は地域の認可に関する規則を把握しているので認可プロセスも円滑に進められるほか、配線は専門の電気工が担当します。ご自宅や会社で太陽光発電エネルギーに切り替えるにはどういったことが必要であるか把握するため、無料相談を受けていただくこともでき ます。
4.屋根が太陽光発電に適していない
太陽光発電はすべての建物で機能するわけではなく、日陰や屋根の方向によって適さない場合があるのも事実です。日光がたくさん当たる広い屋根の空間がある場合は、太陽光発電を最大限に活用できます。太陽光発電企業は、こうした問題の解決には慣れているので、どの太陽光発電システムがお持ちの建物に最も適しているかは無料相談でご相談ください。今市場に出ている商品の中でもサンパワーのソーラーパネルは最も効率的であるため、屋根に設置するパネルが少なくても、小さなスペースでより多くのエネルギーを生み出せる点は注目に値します。また、高い変換効率性により、日陰の暗い場所でもより多くのエネルギーを生み出せるので、屋根に完全に日が当たっていなくても、システムは発電を続けます。米国サンパワーが住宅向けに販売しているパネルはインバーターが各パネルの裏にあるため、1枚のパネルが日陰にあっても、他のパネルで不足分を補えます。
5.太陽光発電は環境に優しくない
ソーラーパネルは製造品のため、他の建材と同様、パネルの製造に使用する化学物質、輸送、それ以外の工程などが、環境に影響を与えています。しかし、太陽光発電は最も公害の少ないエネルギー生成手段の一つです。また、サンパワーはできるだけ環境に優しいソーラーパネルを製造しています。私たちは「Beneficial by Design」の理念を通じて環境と社会の変革の原動力となることを目指し、環境的・社会的サステナビリティへの取り組みをさらに強化しています。Cradle to Cradle CertifiedTMでシルバー認定を受けたパネルからLight on LandTMプログラムまで、弊社は環境保護において業界をリードしていることを誇りに感じています。
6.すべてのソーラーパネルが高品質というわけではない。
市場に出回っているパネルは、変換効率、耐久性、信頼性、出力、デザインがさまざまに異なります。住宅または産業用パネルを選択する前に、こうした要素のシステムの出力に対する影響と、期待される長期的なコスト削減について、調査を行うことを強くお勧めします。最高品質のソーラーパネルに投資することには価値があります。ご自宅やビジネスで使用しているその他の技術の中で、これから40年後も使い続けているのは何でしょうか?私たちはパネルの品質に関しては高い自信を持っているため、住宅用パネルにも産業用パネルにも業界最高の25年間の発電および製品保証を提供しています。