NASAにとって十分に頑丈な太陽光発電は、住宅の屋根にも十分に頑丈です
編集者注:この記事は、記録を打ち立てるマキシオンの太陽光発電技術が長年積み上げてきた実績を紹介するシリーズの一部です。これらの実績から着想を得て、サンパワーのキャンペーンDemand Better Solar®が誕生しました。
太陽光発電の導入を検討しているお客様からは、家庭や企業の屋根に自然がもたらす影響にマキシオンのソーラーパネルがどれだけ耐えられるのかというご質問をよくいただきます。
きちんと下調べをされているお客様がいることは大変喜ばしいことです。なぜなら、すべての太陽光発電は同じではないからです。マキシオンは、NASA(アメリカ航空宇宙局)のような太陽光利用のパイオニアと協力することで、低照度や極寒、強風などの状況下で従来型のテクノロジーを性能面で上回る、より優れたソーラーセルを設計し、製造してまいりました。
これが、ソーラー飛行試験機の建造、NASA施設での発電、グリーンランドの氷冠の探査、そして、火星などの惑星を探査するために設計された無人車で使用する太陽光発電の試験に、NASAがマキシオンの高変換効率セルを選定した理由です。
ソーラーセルが極寒の氷冠や外宇宙において十分な効率と耐久性を発揮するならば、家庭用、産業用、発電所用にも信頼性の高いクリーンエネルギーを生産できると弊社は確信しています。さらに、表から見える部品を70%減らすようにシステムの設計とエンジニアリングを行ったため、屋根に設置した際の外観も優れています。
記録を打ち破るNASAの無人飛行
1997年、近所の電気店でドローンを買えるようになるよりもかなり以前から、NASAは太陽エネルギーで動く無人の遠隔操縦型高高度航空機(「無人航空機」または「UAV」とも呼ばれる)で、マキシオン製ソーラーセルの使用を開始しました。そのひとつであるPathfinder Plusは、24,445メートルの高度記録を打ち立てました。
1999年、NASAは第2世代高高度長時間滞空(HALE)UAVプロジェクトをHeliosと共同で行うことになりました。このプロジェクトでNASAは、高気圧に耐え、エネルギー出力を最大化し、雲から反射した光さえも捉えてさらに発電できる、可能な限り軽量なセルを必要としていました。
Heliosのためにセルを再設計したのがサンパワーでした。このセルが変換効率を大幅に改善し、Heliosが2001年に29,260メートルを超える新たな世界記録を打ち立てるのに貢献しました。
グリーンランドを探査するGROVER号
さらに、マキシオンはNASAのグリーンランド探査プロジェクトにも参加しました。これは、2013年5月に、グリーンランドの氷床上で試験的に実施されたものです。
サンパワーの太陽光発電を装備した頑丈な探査車、GROVERは、GPSで誘導する自律型ロボットで、グリーンランドの氷床の層を観察するための地中探知レーダーを搭載しています。ちなみに「GROVER」とは、「Greenland Rover」(グリーンランドの探査車)と「Goddard Remotely Operated Vehicle for Exploration and Research」(ゴダード宇宙科学研究所による探査・研究用遠隔操作車両)の略称です。
GROVERの使命は、広大な氷床で氷がどのように増減するかを理解するためのデータを収集することでした。GROVERは、人間の生存が極めて難しい、あるいはまったく不可能な極寒の気候でも走行できるように設計されました(氷上を進むGROVERの動画をご覧ください)。
グリーンランドで最も標高の高い場所を5週間かけて走行する試験では、約360kgのGROVERと、192個のマキシオンソーラーセルを搭載した2枚のマキシオン製パネルは、30 MPH(48 km/h)の突風とマイナス30℃の低温に耐え、マキシオンの太陽光発電が地球上で最も過酷な環境にも耐えられることを証明しました。
NASAの研究者たちは将来的に、GROVERから充電できる小型のロボット編隊を放ち、短期間でさらに広い地表をくまなく探査できるようになる日を構想しています。研究者たちは、GROVERが気候研究の革新を推し進め、地球上の雪、氷、氷河の変化がもたらす影響をより詳しく理解できるようになるだろうと確信しています。